谷口の六地蔵

~あわくら歴史街道~ H14.9
 
谷口の六地蔵の写真  谷口の六体地蔵は、昔から村道塩谷線と因幡往来の分岐点東側道端に、栗の木造りの見るからに頑丈なお堂の中に祀られていました。今のようにガラス戸がある訳でもなく、埃をかぶりながらも前垂れをかけておられたのがすごく印象的でありました。今もこの辺り一帯の小字名を、地蔵さん縁の地として「六地蔵」と呼んでいます。
 昭和30年頃より開始された県道拡幅工事のため、すぐ北隣に移転してお祀りしていましたが、平成5年国道373号改良工事のため再度立ち退きに遭い、今は村道谷口山根線道端(字上逧)のお堂の中に安置されていて、登下校の中学生や、往来の人、車を見守っておられます。

<谷口の六地蔵さんから判読できたもの>
1 享保5年子12月(1720)地蔵講仲間
2 影石村の人(市郎右衛門)
3 塩谷村の人(妹供養のため)
4 四国遍路供養(仲間4人のため)
5 播州千草(千種)の人(父母供養のため)
6 塩谷村喜三郎(父母供養のため)
村内に六体地蔵は3組程現存していますが、その中でも一番古く死者供養のためのものと考えられます。

 
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