橋供養と賽の神

~あわくら歴史街道~ H13.1
悲運の美談
賽の神の写真

橋供養の写真

 谷口の上野定代さん宅の川向こう、影石谷川が吉野川に合流する手前の川岸に、粗末な石碑があります。その昔、諸国をめぐる六十六部僧がこの地を訪れたとき、影石谷川の橋がよく流されるのを見て、ここに石の永代橋を架けようと志し、広く托鉢してその費用を集めました。無事石材も確保し、いよいよ工事が始まったところで、不運にもその石材が折れてしまい、架橋を断念せざるをえなくなったのでした。落胆したこの僧は、余った費用を影石谷川橋の安全供養料として残して村を去っていったということです。この僧の名さえも伝わっておらず、今に残るのはこの粗末な石碑だけです。
この場所の北側、国道のほど近くに、目通り4m近くの大きな杉の木があります。
その下に、賽の神の小さな祠と依り代と思われる石柱があり、往時の街道のにぎわいが伺われます。
今では、国道の一部となり、いつ越したのかわからないような小さな川ですが、当時の街道を行き来する人々にとってはそれほど大切な橋だったのです。
 
 
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