木質バイオマス

環境モデル都市_0314_03

1. 薪ボイラー導入

 

西粟倉村では平成21年度から「百年の森林構想」に取り組んでいます。この取組によって計画的に間伐などの森林整備が進み、地球温暖化ガスを吸収する環境に優しい山林づくりも進んでいます。

 

しかし、間伐によって山林に切り捨てられる木材の有効な活用が課題となっており、村では石油などの化石燃料に代わる熱エネルギーとしての利用を計画しています。

 

村には「遊〜とぴあ黄金泉」「国民宿舎あわくら荘」「老人憩いの家 元湯」などの温泉施設があり、一年間に約186,000リットルの灯油を使用していますが、まずこの温泉を加熱するための熱エネルギーに木材を利用することで約1,000㎥の山林に切り捨てられている木材の有効な活用が行え、あわせて二酸化炭素の排出量を493tも削減することができます。

 

村では、平成26年度から3年間でこれら温泉3施設の加熱ボイラーを薪ボイラーに更新することを目指しています。平成26年度には「遊〜とぴあ黄金泉」で導入する予定です。森林整備による熱利用可能な木材は5,000㎥と推計されることから、木質バイオマス燃料による公共施設熱供給システムおよび地域暖房システムの検討も進めます。